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パソベッツこじま 大動物診療部 in 川南町

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被災地での現状は

 震災から早くも2ヶ月が経過しました。私の周りでは震災直後のような「支援、支援、支援・・・」という状況はなくなったように思います。義援金についても当初は、色々な組織や団体、自治体・・・・あらゆるところから募金の依頼が殺到しましたが、現在はそれもなくなりました。震災に関する報道についてもメディアでごく一部報道される程度になりました。

被災地から遠く離れて、放射能汚染もそれほど心配のないこの地域だからこんな状況なのか???

まさか全国的にこんな状況ではないだろうと思うが・・・

宮崎県は昨年の口蹄疫から1年を迎えました。当時も宮崎から遠い地域ではこんな状況だったのかな?と思っているところです。当時もそうでしたが、国から発表されることが非常に遅く、不信感をもっておりました。国会では今も野党がここぞとばかりに与党批判を繰り返し、答弁者の声もかき消されるほどの”ヤジ”。国として被災者や被害者を支えようと言う姿勢が全く見えてこない。選挙のときばかり声をからすパフォーマンスではなくこんなときに汗して行動する議員を国民は求めているのではないでしょうか?

気になることが!最近、原発から避難されている方の一時帰宅が認められ口蹄疫の作業時と同じ「タイベック姿」で住民の方々が映っていました。確かに放射能物質の付着はある程度防げると思いますが、放射線は防護できないのではないでしょうか?専門家ではないので間違っていたら指摘してください。タイベックはある程度の防水性はありますが、チャックの部分は水を通します。「あんな軽装備」でいいのかな???

原発の破損についても最近になって「あそこも壊れていました」「ここも壊れていました」と次々に新しい事実が判明しています。周辺住民の方は非常に不安だと思います。国がどれほど信用できるか分からない今、しっかりした「真の専門家」が声を上げてほしい。危険なものは危険だということを。

先日、獣医師会から被災地での犬や猫の保護のボランティア募集がありました。”本当の”放射線量やその危険性が示されていない状況の今、被災地の方々には申し訳ないが応募しなかった。

農畜産物についても甚大な被害となっている。放射能汚染された大地は何十年も使用できないだろうし、そこから農畜産物を得ることも出来ないだろう。ただ「安全」を連呼するだけではなく何が危険で、それが原因でどういうことが引き起こされるのか(可能性も含めて)をしっかり説明すべきではないか。これは不安をあおるのではなく被災者の将来に関わることであるし、次の世代にも影響することなのである。
by pathovets | 2011-05-20 17:37 | 何でもコメント