昨年の悪夢のような口蹄疫の殺処分から1年が過ぎました。殺処分終了直後にはあるアンケートで8割の農家が再開の意思を示していました。
しかし、1年を過ぎた今どのくらいの生産者が再開したのか?
児湯郡全体は把握していないが、私の住んでいる川南町は
牛では戸数で51%(頭数で25%)
豚では戸数で42%(頭数で9%)である。
これは5月末の集計だ。今は若干増えているかもしれない。
それにしても再開が進んでいない。今月1日に生産者を対象にパネルディスカッションが行われた。その中でなぜ再開が進まないのか?について行政・JA・獣医・生産者の立場から意見が出された。いくつかの要因が複雑に絡んでいるように思えた。再開を効率よく行っていくには一筋縄ではいかないだろう。
再開にあたって「病気のないクリーンな地域」を目指していくつかの取り組みが行われている。
豚では、早速その効果がでているようだ。
牛でも特定疾病を持たない地域作りを目指した取り組みが提唱されている。
あくまでも個人的な印象だが、生産者を置き去りにした行政からの対策提示のように思える。生産者の間でも混乱が見られている。
メリットとデメリットを十分に説明し、生産者が納得した形で取り組んでいただきたいと思う。