パソベッツこじま 大動物診療部 in 川南町

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一升瓶は貴重品に!

先日、お産の直後に子宮脱が発生したと農家さんから往診の依頼がありました。
子宮脱はお産後に何らかの原因で子宮が反転して(靴下を脱いで裏表がひっくり返るように)陰部から出てくる病気です。出てきた子宮を陰部から押し込んでしまえばそれで治る病気ですが、子宮がいったん外に出てしまうと母牛が非常にいきみ始めるためになかなか元に戻りません。
この日も牛小屋に到着したら母牛は起立できずに寝たままいきんでいました。立ってくれると非常にやりやすいのですが、いくら起こしても起きないため寝た状態で出た子宮を少しずつ入れていきました。いきみのために「入れた分だけまた押し出される」これを何度も繰り返し変な体勢でやっているので腰や背中が痛くなりだんだん腕に力が入らなくなり・・・入れたり出てきたりを繰り返していました。
農家さんが「一升瓶持ってこようか?」というのでお願いしました。
「一升瓶」を何に使うのか?
陰部から一升瓶を差し込んで栓をするのです。最近は焼酎もパック入りが多くなり、昔はどこの家でもあった一升瓶がなかなかありません。そんなことですっかり一升瓶のことを忘れていました。どうにか納まりホッとしたら立ち上がりました。最初から立ってくれよ!
翌日はいろんなところが筋肉痛!一升瓶も診療器具として携帯しなければいけない時代になったか???
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by pathovets | 2014-03-17 18:46 | 家畜 | Comments(1)
Commented by ねこよ志 at 2014-03-27 18:14 x
子宮脱…牛飼い農家育ちでない私は図録でしか見たことのない事態に、(○_○)!!驚いたものです(笑)。

なんかこう、ドカーン!みたいな…首尾よく元通りにしてやれれば良いですが、後々心配の種になりますよね?

何度か獣医さんのお世話になるたびに獣医さんの有り難さを心底感じたのを思い出しました。