パソベッツこじま 大動物診療部 in 川南町

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ステロイドの功罪

だいぶご無沙汰していました。先週から今週にかけて「あれ?これはまずいんじゃないの・・・」という薬の処方がありました。すべて皮膚病で転院されてきた方でした。非常に経過の長いものや里親探しで譲り受けた際に処方された薬剤に「ステロイド」がありました。どのケースもこれまでに皮膚の検査が行われておらず抗生剤などと一緒に処方されていました。いずれの症例も細菌感染症や寄生虫感染でした。飼い主さんが治らないと感じるのも無理ありません。ステロイドに関しては人それぞれ考えが異なり「全く拒絶:悪者的あついかい」、「何も考えず良く効くから処方」「原因によって使い分け」があると思います。私は、個人的にステロイドがいけないという考えは持っていません。使うべき時はしっかり使ってすぐやめるという考えで、実際にそのように使っています。ただ、薬を扱える立場にある我々はしっかりした使用根拠をもって処方すべきです。そして、飼い主さんは処方された薬が何の薬なのか、何のために処方されているのか良く聞いて理解して使うことも重要です。そして、まったく病状が改善しない場合は原因と薬剤・治療方法が合っていないと考えるのが妥当だと思います。あまり治療効果が見えにくい場合は、今後の治療方針等も含めかかりつけ医に良く説明を求めることも重要ではないでしょうか?中には数年間同じような薬を飲み続け一向に治らないからと転院して来られる方もおられます。

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by pathovets | 2016-10-19 21:19 | ペット | Comments(0)