パソベッツこじま 大動物診療部 in 川南町

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カテゴリ:家畜( 12 )

牛でのワクチンの効果は絶大

南国宮崎も連日寒い日が続いています。バケツの水が氷ったり霜柱が畑一面にという状況です。この時期は家畜も風邪が多くなります。
うちに出入りされる動物薬ディーラーさんも「寒くなってきたので病気が多いようですね」と話をされます。
ただ、私が診ている農場のほとんどが母牛に対して呼吸器病と下痢のワクチンを実施しております。これは私が開業した13年前から畜主さんに予防獣医学について根気強く呼びかけ5年目から数件の農場がワクチン接種を開始しました。私自身も驚くほど顕著な効果が見られるようになり、より積極的にワクチネーションを勧め多くの飼い主さんの意欲のおかげで現在は約7割の方が実施されています。おかげで病気の発症が著しく減少し、獣医の診察を受けなければいけない個体が激減しました。診療が必要な個体も数回の治療でよくなるようになりました。飼い主さんは病気が無いことで子牛の発育・価格がよく費用対効果に優れていることを実感されています。獣医師の私からすると診療費(つまり儲け)が減りますが、この厳しい農業経営を考えると自分の診ている農家の経営が向上し淘汰されることなく生き延びる農家が増えれば儲けは少なくても将来的に仕事は持続すると考えています。何より、病気をこじらせて何日も治療しながら何をやっても治らないというストレスからの解放が何よりです!

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by pathovets | 2017-01-22 09:19 | 家畜 | Comments(0)

冷えますね!

昨日今日と非常に冷え込みました。
往診に行っても水道が凍結して出ないところも多く、牛が飲むウォーターカップの水やバケツの水も凍っていました。
こんな寒さが続くと尿石症が増えます。水道は仕方がありませんが、牛が飲むための水については工夫が必要です!
明日も冷えそうです。
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by pathovets | 2015-02-10 19:01 | 家畜 | Comments(0)

ようやく涼しさが

みなさんご無沙汰しておりました。
単なるさぼりで更新していませんでした。
1週間くらい前からずいぶん涼しくなりました。食欲低下の激しかった牛たちもようやく食欲が上がってきました。畜舎では屋根への散水、扇風機、ミストにより可能な限り畜舎の温度を下げる工夫がされています。
それでもやはり夏の猛暑は手ごわく、どうしても食欲が低下したり体内でのビタミンの消費が著しく
結構まいってしまいます。毎年のことですが、南国の宿命でしょうか。
もう少しすると夏の疲れが出てきます。しっかりしたケアが必要になります。
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by pathovets | 2014-09-02 20:30 | 家畜 | Comments(0)

一升瓶は貴重品に!

先日、お産の直後に子宮脱が発生したと農家さんから往診の依頼がありました。
子宮脱はお産後に何らかの原因で子宮が反転して(靴下を脱いで裏表がひっくり返るように)陰部から出てくる病気です。出てきた子宮を陰部から押し込んでしまえばそれで治る病気ですが、子宮がいったん外に出てしまうと母牛が非常にいきみ始めるためになかなか元に戻りません。
この日も牛小屋に到着したら母牛は起立できずに寝たままいきんでいました。立ってくれると非常にやりやすいのですが、いくら起こしても起きないため寝た状態で出た子宮を少しずつ入れていきました。いきみのために「入れた分だけまた押し出される」これを何度も繰り返し変な体勢でやっているので腰や背中が痛くなりだんだん腕に力が入らなくなり・・・入れたり出てきたりを繰り返していました。
農家さんが「一升瓶持ってこようか?」というのでお願いしました。
「一升瓶」を何に使うのか?
陰部から一升瓶を差し込んで栓をするのです。最近は焼酎もパック入りが多くなり、昔はどこの家でもあった一升瓶がなかなかありません。そんなことですっかり一升瓶のことを忘れていました。どうにか納まりホッとしたら立ち上がりました。最初から立ってくれよ!
翌日はいろんなところが筋肉痛!一升瓶も診療器具として携帯しなければいけない時代になったか???
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by pathovets | 2014-03-17 18:46 | 家畜 | Comments(1)

牛も寒いです

子牛の風邪や下痢が多くなってきました。急に寒くなってきたので体調を壊してしまうようです。
ふかふかの敷材や防風対策をしてもらっています。これから先は夜中のお産も寒くて大変です(私が・・・)。
お母さん牛には頑張って昼間の温かい時間帯に産んでもらいたいものです(無理か!)
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by pathovets | 2013-12-03 18:27 | 家畜 | Comments(0)

寒さで病気が増えています

このところ結構な寒さが続いていますね。
この寒さで牛の病気が若干増ええいます。子牛の風邪や下痢。エネルギー不足による繁殖障害。
午前中、早い時間に往診に行くと水道が凍結していたり、蛇口から”天然の氷水”が出てきて手がしびれて大変です。農家さんへ渡す診療明細書やその他の文書がただでさえ汚い字がますます汚くなり恥ずかしい限りです。特に、夜中のお産では上半身裸に産科用の半袖の前掛けだけなので、気合を入れるため意味もなく叫びたくなります(今まで実際に叫んだことはありませんが!)。
病院の庭先の梅のつぼみが小豆大ほどになってきましたが、もうしばらくこの寒さが続きそうです。
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by pathovets | 2013-01-27 18:39 | 家畜 | Comments(2)

牛肉の消費

口蹄疫で家畜がいなくなり再開するまでの間、今後の食肉の嗜好性や消費動向など農家さんといろいろ考えました。牛肉ではこれまで通りの霜降りなのか健康志向や高齢化を見越した赤身なのか・・・。はっきりした結論が出ないまま再開、あるいは牛が残っていたところではそのまま飼育が継続されました。
これまでのやり方で再開されたところ、赤身を重視して再開されたところに分かれました。
赤身に移りたいという考えはあっても、それに見合った素牛が確保できない、流通ルートが確保できない・・・など様々な問題のなかしばらくはこれまでのやり方でいくしかなかった方もたくさんいました。

県としても赤肉嗜好を謳いながらもほとんどはこれまでの種牛を利用しての改良のような気がしてなりません。

なかには独自に新たな赤肉重視の素牛を導入し再開された方もおられます。今年の秋ごろには最初の出荷ができると思います。

ある処分を免れた農家では、独自の流通ルートを確保し、直販型の経営をされていることろもあります。数か月前に初めての出荷・販売を開始されました。これまでは飼育するだけだったのが

慣れない「販売」

もということで試行錯誤で客さんに喜んでもらえるようにと頑張っておられます。直販型なので中間業者へのマージンがなくなることで店頭価格も相当手ごろな値段になっています。私も何度か買いに行って食べました。「もう少し熟成させてもいいのでは」「ステーキ用の肉は分厚すぎるのでは」などなど意見をあげました。
肉そのものの味も良かったのですが、自分が獣医師として診ていたということもあるのだと思いますが
「非常に安心して食べられる」と言うことを実感しました。

最近よく「安心・安全な食べ物」というフレーズを耳にしますが、そんなに簡単ではないし、どうやってそれを消費者に理解してもらえるのかを考えるだけでも大変ですよね!

買い物をすることが多い女性の方々は、「安心・安全」と「金額」の天秤をどう感じながら毎日をやりくりされているのでしょうか???
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by pathovets | 2012-06-11 16:41 | 家畜 | Comments(0)

久々の帝王切開

 先日、久々に牛の帝王切開を行いました。
めちゃくちゃ寒い日の朝4時半ごろから分娩が始まりましたが、胎児が大きすぎて引っ張ってもまったく出てくる気配がないため母体と胎児のことを考え帝王切開を行うことを判断しました。

早朝でしたが、近所の農家から牛を処置する枠場を借りてきたりとバタバタしながら手術の準備を終えようやく手術を開始しました。ここ2~3年1頭も帝王切開することなくなんとか分娩を乗り切ってきましたが、今回は手術にふみ切りました。犬の帝王切開は1月に数頭ありますが、牛は久々だな~と思い庭先で寒さに震えながら手術しました。

ビックリするくらい大きな子牛がお腹に入っていました。取り出した後農家の方もびっくりしていました。子牛も母牛も元気で過ごしています。

本当に寒かった!!!
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by pathovets | 2012-02-29 15:42 | 家畜 | Comments(0)

今月は家畜防疫強化月間

 今月は家畜防疫強化月間です。

 だからといって特段変わったことはないのですが・・・。私の診ている農場は日常的に各自が工夫してしっかり防疫しています。

口蹄疫発生後、県に「家畜防疫員が少ない」との指摘で昨年民間獣医師に対して「家畜防疫員募集依頼」がありました。期間も業務も限定的でしたので本業に支障はないし少しでも協力できればと思い「予想以上に高い健康診断料」を払って必要書類を出して「臨時の防疫員」に任命されました。

 任命後、県の職員の方と各市町村の農場巡回を行い飼養基準を満たしているのか、飼養頭数は?、埋却地の確保は?など・・・調査しました、また、農場と埋却地の位置をGPSで測定しました。ほとんどがスムーズに調査できましたが、逆に農家の方から県や国の対応について厳しい指摘も受けました。

 私も以前から言っていることですが、末端の農家には色々な規制を設けて防疫をさせている割に空港や港など行政の指導管轄区域はどうでしょうか?国内にない口蹄疫のような病気は海外からしか侵入ルートはないのです。そのルートは様々あるでしょうが、空港や港湾は最たるもので重要ポイントと言ってもいいところです。しかし、防疫マットはカラカラに乾き「何のためのマット?」と思うほどです。国際線・国内線問わずすべての空港と港湾に防疫システムを設置すべきです。ほとんどの農家は自分の生活のためにしっかりした対応をしています。

      国や役所はいまだに他人事のような対応ですが、こんなことで本当に大丈夫でしょうか?
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by pathovets | 2012-02-03 19:15 | 家畜 | Comments(1)

冬のお産

 毎日、毎日寒い日が続いていますね!東日本は大雪で大変そうです。
学生時代に北海道と鳥取で過ごした時期を除けば、ほとんど「雪」に触れたことのない私です。
毎年、この時期になると大雪で屋根の雪かきや除雪作業がテレビで映りますが、
「以前はあんなに雪が多いところに住んでいたんだな~~~」
と懐かしく思います。

すっかり南国宮崎の気候に慣れてしまったこの体は、この程度の寒波でも「寒い、寒い!」と背中を丸めています。
この寒い時期のお産は大変です。ほぼ上半身裸で産科服を着て助産するからです。
昨晩も、寒かったですが牛舎で裸になってキンキンに冷えた産科服を着て助産をしました。
なぜか先週から夜のお産が多く”裸三昧”です。当然、水道の水もキンキンに冷えています。お湯が使える農場はいいのですが、すべてそうではないので・・・
年取ったらもっと寒く感じるようになるのだろうな~~~~

お産が終わって、牛舎で頂くあったかいお茶は最高です!
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by pathovets | 2012-01-31 15:35 | 家畜 | Comments(5)