パソベッツこじま 大動物診療部 in 川南町

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久々の帝王切開

 先日、久々に牛の帝王切開を行いました。
めちゃくちゃ寒い日の朝4時半ごろから分娩が始まりましたが、胎児が大きすぎて引っ張ってもまったく出てくる気配がないため母体と胎児のことを考え帝王切開を行うことを判断しました。

早朝でしたが、近所の農家から牛を処置する枠場を借りてきたりとバタバタしながら手術の準備を終えようやく手術を開始しました。ここ2~3年1頭も帝王切開することなくなんとか分娩を乗り切ってきましたが、今回は手術にふみ切りました。犬の帝王切開は1月に数頭ありますが、牛は久々だな~と思い庭先で寒さに震えながら手術しました。

ビックリするくらい大きな子牛がお腹に入っていました。取り出した後農家の方もびっくりしていました。子牛も母牛も元気で過ごしています。

本当に寒かった!!!
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by pathovets | 2012-02-29 15:42 | 家畜 | Comments(0)

アナグマ出没

 各地で色々な野生動物が人里に下りてきて悪さをすることが問題視されています。
基本的には山野の荒廃、人工林(とりわけ杉などの植林)で野生動物の餌や棲家が失われていることが原因だと思います。最近は野生動物被害に対し田畑にネットを張り巡らせたり、莫大な助成金を使って動物を山奥に戻すような対策をとっている。どこからか「スペシャリスト」と呼ばれる講師を呼んできてあたかも野生動物を知り尽くしていますと言わんばかりの講演をして全国行脚・・・
 こんなに膨大な予算を使うほどなら、山野の整備を行ってほしい。実のなるカシ類などを植林して山に餌を確保し整備することでねぐらや生活環境も整えられる。
 いたちごっこのようなことではなく問題の根幹について対策してほしい。5~10年で十分野生動物がすむことができる森ができる。目先の対応も大切だが、もう少し中長期的な対応も必要ではなかろうか?そうすればそこに雇用も生まれるのではないか?

最近、我が家の周囲でもよくアナグマをみかける。近所のイチゴ農家の方は毎日アナグマがハウスのビニールを破って入ってきてイチゴを食べてしまうと困っていました。

我が家から山を眺めると何の目的で一山すべての木を切り倒したのか?と思う場所もあれば開墾され田畑にされていることろ・・・。こんな山には住めないでしょうね~。
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by pathovets | 2012-02-17 18:28 | ペット | Comments(0)

親睦会

先週の土曜日に高鍋町にあるイタリアンの「俵」で親睦会がありました。
これは作家の「飯田辰彦」さんが口蹄疫の後、畜産関係者を中心に綿密な取材をされ

「鉱脈社」から「口蹄疫を語り継ぐ」という本を出版されました。

この本の取材で私もお世話になり、校正段階から出版されたら関係者みんなで顔を合わせることができたらいいねという声で今回の親睦会となりました。

同じ町内で初対面の方、隣町で名前は知っていたけど・・・、宮崎牛の語り部ともいうべき方・・・約30名が集まりました。口蹄疫時のそれぞれの立場で何を考え、どう行動したのか、お酒も入りそれぞれが当時を回想し今後の展望を熱く語りました。

この日は、牛と豚の生産者から手塩に育てた牛肉と豚肉、発酵微生物の会社の社長から自社の製品を与えた鶏肉がそれぞれ提供され「おいしいイタリア料理」になり参加者の胃袋を満足させました。

楽しい時間もあっという間に4-5時間過ぎ、是非この会を継続したいね!ということでお開きとなりました。
現在の児湯地区の畜産再開率は非常に低く、これ以上の再開もあまり望めない状況です。しかし、この会に参加されていた生産者の皆さんには希望が満ち溢れていました。

上記の本に興味のある方は是非手に取ってみてください。
タイトル:口蹄疫を語り継ぐ
著者:飯田辰彦
出版社:鉱脈社
定価:1500円
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by pathovets | 2012-02-08 19:01 | 口蹄疫 | Comments(1)

今月は家畜防疫強化月間

 今月は家畜防疫強化月間です。

 だからといって特段変わったことはないのですが・・・。私の診ている農場は日常的に各自が工夫してしっかり防疫しています。

口蹄疫発生後、県に「家畜防疫員が少ない」との指摘で昨年民間獣医師に対して「家畜防疫員募集依頼」がありました。期間も業務も限定的でしたので本業に支障はないし少しでも協力できればと思い「予想以上に高い健康診断料」を払って必要書類を出して「臨時の防疫員」に任命されました。

 任命後、県の職員の方と各市町村の農場巡回を行い飼養基準を満たしているのか、飼養頭数は?、埋却地の確保は?など・・・調査しました、また、農場と埋却地の位置をGPSで測定しました。ほとんどがスムーズに調査できましたが、逆に農家の方から県や国の対応について厳しい指摘も受けました。

 私も以前から言っていることですが、末端の農家には色々な規制を設けて防疫をさせている割に空港や港など行政の指導管轄区域はどうでしょうか?国内にない口蹄疫のような病気は海外からしか侵入ルートはないのです。そのルートは様々あるでしょうが、空港や港湾は最たるもので重要ポイントと言ってもいいところです。しかし、防疫マットはカラカラに乾き「何のためのマット?」と思うほどです。国際線・国内線問わずすべての空港と港湾に防疫システムを設置すべきです。ほとんどの農家は自分の生活のためにしっかりした対応をしています。

      国や役所はいまだに他人事のような対応ですが、こんなことで本当に大丈夫でしょうか?
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by pathovets | 2012-02-03 19:15 | 家畜 | Comments(1)