パソベッツこじま 大動物診療部 in 川南町

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本気で防疫を!

 口蹄疫発生から約2ヶ月になります。発生後から町、県、国が様々な指針、規制、措置を打ち出してきました。これらは、ことごとく変更・緩和などが相次いでいます。

どれほど熟考されたのか?

大変疑問に思うことが多すぎるのではないでしょうか?

こんなに緩くていいの???と

先日も「緩衝地帯」の断念と・・・・

現在、各市町村でワクチン接種分の殺処分が始まっています。これも、当初は擬似患畜扱いで農場内で殺処分し埋却場所まで移動させるはずでした。しかし、始まってみると当初の予定通り農場内で殺処分する自治体もあるが、多くは生きたまま埋却場所までトラックで移送して埋却場所で殺処分している。

作業効率もいいだろうし、飼い主も自分の農場内で殺されずにすむというのが理由?

こんなことで本当に早期終息が迎えられるのか?
ますます飛び火する可能性が大きいのではないだろうか???  県外へ出なければよいが。

そして、ワクチン接種動物を殺処分した後は本当に感染がなかったのか「死後」良く口腔内を確認すべきである。畜主が見つけきれなかった症例が出てくるはずだ!!!!
そうなった時に、また処分方法を変更するのか???
手遅れにならないうちに、「真の防疫」を望む!
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# by pathovets | 2010-06-18 21:42 | 口蹄疫 | Comments(20)

梅雨入り  ~自然との調和~

 例年より遅い梅雨入りです。
 私の嫌いなうっとうしくて、じめじめした時期がしばらく続きそうです。
ここ最近スピードアップして先が見えてきた感染動物の殺処分も、この雨の影響で少し停滞しそうな雰囲気です。既に明日の殺処分は中止の連絡がありました。
 今回の事態で川南町内の全域と言っていいくらい各所に埋却用の穴が掘られました。しかし、結構な割合で水が湧いてきて埋却地として使えない場所がありました。
 殺処分が進まない要因は、単なるマンパワーだけではない。ここでも自然の厳しさを感じさせられた気がします。

 私たちは自然の中で暮らしていかなければいけないのです。ヒトも他の生物同様に自然によって生かされています。他の地域の実情はわかりませんので川南町だけに限っての話ですが・・・。これまでのあまりに大型化、工業化された畜産は見直さなければいけないのではないでしょうか?昔ながらの牛飼いに立ち戻っては?と本気で考えております。

 畜産農家の方々からすれば「素人がバカなことをいうな!」と言われるかも知れません。しかし、この狭い土地であまりに飼養頭数が多すぎないでしょうか?確かに牛舎・豚舎にすし詰めにすれば可能かもしれません。でも、「国産黒毛和牛」を考えてください。確かに国内で繁殖されて誕生した牛です。しかし、離乳後からほとんどが輸入物の濃厚飼料と粗飼料の給与により”肉”として販売されます。
これって本当に国産?????
生まれたのが日本だったら餌は輸入物でもOK???

 しばらく先のことになるでしょうが、多くの農家が再建すると思います。その再建までの間、せめて

          粗飼料の完全自給についてのシステム

を作り上げて再建すべきと考えています。皆の意見・アイデアを集約すれば可能だと思います。農家、行政(ここでは川南町役場)、獣医、農協(本当に農家のために動いてくれるのなら)が一丸となってやるべきです。

これは理想論といわれるかもしれませんが、これを期に

少数飼育で質の高い「真の国産」を目指して自然と調和した畜産を提案します!

これが1つのブランドにもなるのではないでしょうか!
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# by pathovets | 2010-06-13 21:38 | 口蹄疫 | Comments(11)

ペットのヤギまで・・・

 今日は作業を休ませていただきました。毎日の注射で右手の握力が疲労で随分落ちています。以前のブログにも書きましたが、これが腱鞘炎なのか?親指の関節を動かすと非常に痛く、物を握って力を入れたり、重いものを持つのが大変です。
 作業の方は1日休みをもらいましたが、このところ小動物の診療をずっと”クミコ先生”にお任せしていたので少しばかり「助手」として診療に出ました。本来の「動物を生かす」仕事です。
 
 隣町の方が夕方、愛犬のワクチンに来院されました。この方のところにはヤギ君たちがおり、ご主人が非常に可愛がっておられます。以前、このヤギ君の1頭の調子が悪く何度か往診して治療し、最近は経過も良く食欲も元気もあり飼い主さんも私も喜んでいたところでした。しかし、この元気になったヤギ君たちもすでに「口蹄疫ワクチン」を接種されたようです。いつ刑が執行されるともわからない死刑囚のように、毎日処分の連絡を待つ日が続くことになります。

あまりにも酷です!!!

 一般に畜産農家のことだけが取り上げられますが、ペット(家族の一員)として飼育されてる偶蹄類の動物も牛や豚と同じような運命をたどります。

 今日の飼い主さんも「覚悟を決めました、敷地内へ埋却してあげようと思っています」と言われ、目を真っ赤にしてじっと涙をこらえておられました。このような場面で私もどう対応してよいのか?最近、分からなくなってきました。
単純に

大変ですね・・・・

がんばってください・・・・

なんて月並みな言葉では言いようが無くなってきています。
怒り、落胆、無念、日本語は比較的表現方法が豊かで、多様性に富んでいる言語といわれています。
しかし、こんなに慎重に適切な単語を探すのは今までにないことです。私の語彙力のなさかもしれませんが・・・。
そして、いくら探してもいい表現が思いつかない毎日です・・・
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# by pathovets | 2010-06-11 21:47 | Comments(8)

宮崎県、これでいいのか防疫体制!

 今日の地元紙には「ワクチン効果が出てきた」「発生件数が減ってきた」との記事。確かに、ここ1週間くらいをみると全体の発生件数が減ってきて、処理件数も非常に多くなっております。

                           しかし

ワクチン未接種地区で数件の感染例が発生しました。まとまった地区ではなく宮崎県全体に散発と言う感じです。みなさんはこの事態をどう見ますか?

 私は、消毒などの防疫体勢が甘すぎるように思います。今なお、消毒ポイントを通らずに通行できる道路がたくさんあり、消毒液を車に散布されるのが嫌だ、消毒ポイント附近の渋滞・のろのろ運転が嫌だなどの理由で消毒ポイントを避けて移動する方もいます。全ての道路に消毒ポイントを設置することは無理だと思いますが、まだまだ設置方法等を工夫すれば人手を減らしながらでも適切な場所に消毒ポイントを設置できると思います。

少し前までは、児湯地区から広がらなければ・・・ということが県民の願いでしたが、ここに来て一気に県外へ出なければと言う意識になったのではないでしょうか?やるなら徹底的にやってほしいです!中途半端な防疫をするくらいならやらない方がましである!

            国、県、市町村の行政の皆さん、今は日本の畜産の危機なんですよ!!!
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# by pathovets | 2010-06-10 22:09 | 口蹄疫 | Comments(11)

ムッチー牧場へ

 今日の作業現場はブログで牧場の様子を紹介されている「ムッチー牧場」でした。
作業員一同、ムッチーさんの牛に対するこだわりと優しさに感銘を受けておりました。殺処分終了後、抱えきれないほどの大きな花束を持って埋却地へ向かわれた姿が印象的でした。
 開拓魂でこの危機を皆で乗り越えたいものです。
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# by pathovets | 2010-06-10 21:12 | Comments(8)