パソベッツこじま 大動物診療部 in 川南町

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携帯用ブログURL

携帯用ブログURLはありますか?とのご質問を受けました。

携帯用ブログ・・・そんなものがあるのね・・・
すいません。初めて知りました。

おそらくこれが携帯用ブログURLになると思います。

http://mblog.excite.co.jp/user/pathovets/

皆様、よろしくお願いします。

(クミコ記)
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# by pathovets | 2010-06-03 12:21 | Comments(2)

~~~指が~~~

 今日は処分を休みました。処分に行き始めたときは、休みなしでずっと行こうと思っていました。実際、現場へ行ってみるとあまりに過酷すぎてこれは毎日は無理だと思いました。
 行き始めた2、3日後に新聞社の記者の方と話をする機会がありました。その方が言うにはこのような災害派遣に出動した自衛隊員は72時間以上(つまり3日以上)の連続勤務はしないそうです。今回も災害派遣要請により陸上自衛隊から応援部隊が来ています。昨日もいっしょに仕事しました。このことを聞いてみようと思いましたが忘れていました。このような災害の現場で長期勤務することでPTSDになってしまうことが理由のようです。
 
 実際に私も精神的につらいので3~4日に1回休んでいます。私の場合は日当もなく怪我をしても何の保証もない単なるボランティアなので自分の体調管理は自分でしないと誰も責任をとってくれませんので・・・

 肉体的にも疲労感でいっぱいです。よく小さな子どもが日中一生懸命遊びすぎて夕飯の時に頭をコックリ、コックリさせながら寝てしまうことがありますが、今の私はそれにちかいものがあります。毎日風呂に入って、夕飯を食べるとどうしようもなく眠くなります。だからといって朝までずっと寝れるわけでもなく、数時間すると目が覚めて・・・という繰り返しです。でも、寝ている時間は熟睡できています。

 毎日の作業で何百本も注射をするため指が痛くてたまりません。筋肉痛なのか腱鞘炎なのか???
 1日が終わると疲労で指が真っすぐ伸ばせなくなるため片方の手で、1本1本ストレッチのように伸ばしてあげます。最近は女房に「お~い、お茶!」に加えて「おい、指たのむ!」が加わりました。今のところ、ぶつぶつ言いながらやってくれていますが・・・
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# by pathovets | 2010-06-02 14:16 | 口蹄疫 | Comments(3)

さみしいね・・・

 昨日も今日も往診でお世話になっている繁殖農家さんの所へ行きました。大変な事態にもかかわらず、2件とも農家の方が最初から最後まで立ち会って消毒などの後片付けまで手伝ってくれました。2件とも後継者が私と同じ30代です。   幸いにも再開の意思を示してくれています。
 私達処理班が農場に立ち入るときは当然ですが牛舎内にたくさん牛がおり自由に過ごしています。毎回のことですが、この数時間後には牛舎内から全てのものが消え去って建物だけとなります。

 皆さんは、殺処分しているときが一番つらいとお思いになると思いますが、処分の最中は怪我などの事故が起こらないように、牛を苦しめないように気を張って、色々なことに集中しているためにあまり感情が出ることはありません。あくまでも私の場合ですが・・・。
 私達獣医師は殺処分の担当ですからそれだけで良いのですが、他の方の担当である牛舎内の後片付けや消毒の作業も手伝っています。この時になると緊張感も解け、少しボーとする時間ができます。そんな時、空っぽになった牛舎を見ると数時間前までいたたくさんの牛たちの姿はもうありません。

               ===ガラーンとした牛舎===

この瞬間ほど悲しくて、寂しい時はありません。色々な想いが込上げて目には溢れんばかりの涙が・・・・。
昨日も処分後、牛舎を眺めていると  私の後ろから農家の方が「さみしいね・・・」とぽつり・・・。
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# by pathovets | 2010-06-01 21:14 | 口蹄疫 | Comments(2)

獣医師の倫理観

 今日も2つの農場に行ってきました。今日はとても暑くたいへんでした。
 県外から派遣された4名の獣医師の方と処分作業に当たりました。  ある1名の獣医師の方の行動が
私から見ると     少し倫理観にかける       ように感じました。
おもわず大声を出してしまいました。場の雰囲気を乱してしまいました、作業も中断しました、私自身の気分も悪くなりました、相手もきまずくなったと思います。
いつも以上に悲しい気分になってしまいました。
 後でこの方と話をしました。私たちは「牛という生き物を扱っていること」、さらには「命を絶っていること」を再確認しました。その上で、十分な専門知識とその倫理観を持っている獣医師だから許される行為であるということを納得していただきました。
せっかく県外から応援に来ていただいているのに大声出してごめんなさい。
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# by pathovets | 2010-05-30 21:29 | 口蹄疫 | Comments(8)

現場の獣医師の苦悩

私の夫は地元の臨床獣医師です。
通常の診療の中でも、廃用を促したり、場合によっては安楽殺の処置を行うこともあります。
しかし、今回の「殺処分」は全く違うものだ、という雰囲気がひしひしと伝わってきます。

医療行為としての処置自体には慣れており、あえて「作業」という言葉を使うなら作業効率も高いと思います。

しかしそんな夫でさえ、身体の疲労は極限まで達しているのに、夜中に何度も目が覚めるというような精神の不調をきたしているように思います。
それでもやめるわけにはいきません。
国のため、という大義名分はないと思います。
ただただ、お世話になっている生産者の皆さんに対する責任感と、これからも共に歩むのだという特別な思いだけだと思います。

現在応援に来てくださっている獣医師の方々は、産業動物の臨床獣医師ではない方がほとんどです。
一定期間従事された後、後継の方とバトンタッチされているのがせめてもの救いです。
発生当初から手を休めるわけにはいかない立場にある宮崎県の関係各課や、市町村の職員の方々が心配です。バトンタッチできる方がいません。

「殺処分が進まないから感染が広がる」「とにかく急がないと」
そうかもしれません。
ただ、今の形でそれを求めるのは酷ではないかと思います。
正直に申し上げると、応援の方だけで背負いきれる作業ではありません。
かといって、地元の獣医師の負担が重くなると、必ず誰かが倒れます。
殺処分のチームに地元の獣医師が何人入っているか、報道関係の方でも調べてみてください。

大臣でも副大臣でもいい。
同じ防護服を着て、同じバスに乗って、どうぞ一度現場の様子を自身の目でお確かめになってください。
他にも方法が考えられないでしょうか?


現在、宮崎県にも批判の矛先が向けられています。
そして、それに対する批判の声も数多く上げられているようです。

これは冷静に考えなければならない問題です。
一律に宮崎県は被害者だからいじめてはいけない、という考えは誤りだと思います。

私達は、取材を申し込まれた方々には、どこに問題があったと思うかはっきりとお答えするようにしています。

しかし、今の状況で責任問題について話し合うのは難しいと思います。
宮崎県も、発生地域の市町村も、みな疲弊と焦燥感で、責任の所在を冷静に検証できる状態ではありません。

事態が落ち着きを取り戻したら、国も県も市町村も、もちろん私たち獣医師も、そして生産者も一般市民も、みな自分たちの通ってきた道を見直さなければなりません。
今は収束・終息が先です。

(クミコ記)
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# by pathovets | 2010-05-29 23:50 | 口蹄疫 | Comments(13)