当院は11月15日で開院8年目に突入しました。開業当初はお客が来ないことに胃の痛い毎日を過ごしました。
こんな町外れの何の目印もないところにはやっぱり誰も来ないんだ!
それも突然県外から帰ってきて・・・。おまけに聞いたこともなくわけのわからない「パソベッツ・・・・・」???
今では笑い話ですが、看板の「パソ(ぱそ)ベッツ」が「パン(ぱん)ベッツ」に見えたらしく、パンを買いに来る人がたくさんいました。こんな田舎でそんなに「パン」を食う人がいるのか!!!と驚きました。多い日には何人も「パン屋さんですか?」と”来院”されました。
それでもなんとかお客さんが知り合いを紹介してくれ、その人がまた別の人を紹介してくれ・・・。
たくさんの方にお世話になりながら7年が過ぎました。本当にありがとう!
医療機器も少しずつ増え手狭になったことから、”ちゃんとした”病院を造りました。12月1日からは新しい病院で心機一転「より気合を入れて」がんばります。
病院の建設も最終段階を向かえ、連日大工さんたちが夜遅くまで最後の仕上げをしています。
実は病院建設を口蹄疫前に始める予定でしたが、いくつかのトラブルで土地の整地が遅れました。そろそろ整地にかかろうかという時に「口蹄疫発生」でした。
一旦、建設を見合わせました。
口蹄疫の殺処分が終了し、私に突きつけられた現実は
「顧客のほとんどが家畜を失った」
「収入が激減」
「復興の見込みが立たない」
「口蹄疫により畜産関連産業や周辺市町村の景気が悪化してペットの来院数も減少」
と悪条件ばかり。
当初計画していた案で建設すれば返済が出来なくなることが予想されました。
建設中止も含め妻と設計士の方と何度も話し合いをした結果、規模縮小、導入予定の器機をいくつか先送りにするなどでどうにか建設にこぎつけました。
今年は、たくさんの大変な思いをした分、私の人生において最も忘れることの出来ない1年になりそうです。
後数日で移転ですが、大工さん同様に私も移転準備でばたばたしてます。夜中に!!!
【これまで来院された方へ】
新しい病院は現在の北隣です。敷地は接していますが入り口が違います。これまで同様に
・電話予約制
・犬は首輪・ハーネス、中型犬以上はリードも着用
・猫はキャリーケースか洗濯ネットに入れて
でお願いします。
【初めての方へ】
当院は上記の約束事がありますのでよろしくご理解ください。
なお、新しい病院で診察を開始しても料金体系は変わりません。一部診療時間の変更がありますので、お電話でご確認ください。