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パソベッツこじま 大動物診療部 in 川南町

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トンビ 回復 放鳥

前回ブログで紹介したトンビはどうなった?!
羽の骨折は手術し、強制給餌から自発摂取できるようになり日に日に元気になっておりました。
首の骨折は処置できずそのままでしたが、少し首を傾げたような格好で毎日飛ぶ練習をしておりました。
1週間ほどで不自由なく飛べるようになったため”放鳥”しました。
数日は病院周囲におりましたが、最近は見なくなりました。
無事 自由の世界へ飛び立ったのでしょう。

# by pathovets | 2022-04-12 14:23 | 動物病院について

野鳥保護 ~ ちょっと厳しいかな!!

昨日うちの田んぼ脇の水路に茶色い塊が落ちていました。
恐る恐る近づいてみると「トンビ」のようです。手袋がなかったのですが、素手で持ち上げてみると頭も脚も翼もだらんとして衰弱してほとんど動きませんでした。かすかに目を開けたり閉じたり。
びしょ濡れだったので連れて帰り可能な限り拭きあげて保温しました。夜に流動食を強制給餌。
朝見てみると少し元気になり頭を上げてキョロキョロ。補液剤を経口投与して”シカ肉”を切って与えてみました。3切食べてくれました。
夕方にだいぶ元気になっていたのでレントゲンを撮ってみると右の翼と首の骨が折れていました。羽だけなら何とか手術できるけど、首は・・・
しばらく餌を与えながら経過を見ましょう!!!

# by pathovets | 2022-03-04 18:49 | 動物病院について

ペット用のジビエ肉販売始めました

近年、ペットには市販のペットフードという考えが定着し、昔のようないわゆる”ねこまんま”は体に悪いという獣医師まで出てきました。
本当でしょうか? 
私は、ねこまんまが動物の体に悪いとは思いません。ペットフードの普及とともに食物アレルギーが増えているように感じていますし、年配の先生方は食物アレルギーなんて昔は見たことがなかったとも言います。だから絶対安全とは言い切れませんが、ねこまんまが体に悪いというのは飛躍しすぎているように思います。
逆にペットフードを完全否定するつもりもありません。ほとんどの動物が問題なくそれで生活しているのですから。
私は仕事の合間に猟をしておりますが、自分で捕獲して食肉として販売しているものをペット向けにも鹿肉を販売することとしました。
人用に提供できない肉ではなく、人用と同じものをペットにも提供していきます。すでに品評会出店を目的にしたブリーダーさんに使っていただいておりますが、好評です。毛艶、活力・・抜群です。
病院内でも、入院犬に与えますが食欲がない個体や術後回復期などの個体には非常にいい反応があります。

鹿肉
ミンチ200g×5 4000円
ぶつ切り(スジ)200g×5 4000円
ミンチ/ぶつ切り(スジ)200g×各3 4800円

捕獲状況や衛生面から提供できる数量が限られますのでご了承ください。
また、ブロック肉での対応も可能ですので気軽にお問い合わせください。

問い合わせ先:kojim@gol.com


# by pathovets | 2022-02-16 16:44 | ペット

エキゾチックアニマルの診療

ここ数年当院でも魚、鳥類、ウサギやネズミ類などのいわゆるエキゾチックアニマルの診療が増えてきました。エキゾチックの社会的なブームというか人気で宮崎のような田舎でも都市部より遅れること数年、多くなってきました。それに伴っての来院が多くなったのと、他の病院であまり診ていないということもあると思います。飼い主さんが調べて来院される場合もあるし他の先生から紹介されて来院されることもあります。私の住むところは宮崎県の中でも随分田舎なので小さい時から弱った野生動物を保護して養ったり、小鳥を捕まえて養ったり(今考えると野生動物を捕まえて飼育することは違法ですが・・・)、大学卒業後は製薬会社の研究員としていろいろな動物を扱いました。これらが今の診療に大いに役立っているような気がします。ただ、動物を飼う人は十分に勉強して飼い始めてくださいね。なんとなく「かわいい」「面白そう」「珍しい」のような興味本位で飼育するのは止めましょう!また、身近にその動物を診療できる獣医さんがいることも大切です。時折、県外から診療を求めてやって来られる方がおられます。病気の動物を長時間、長距離運ぶことはそれだけで病態を悪化させる可能性もありますので。
# by pathovets | 2021-02-25 11:53 | 動物病院について

魚の勉強してきました!

日常診療において観賞魚の診察をすることがあります。
今回は主に養殖魚に関する勉強をしてきました。養殖魚についても獣医の対象領域ですがなかなか人材がそろわない状況で今日まで。
今回、養殖魚に関する勉強する機会があり参加しました。8-9月の間に膨大な量の座学を診療後の夜に毎晩受講し受講期限が迫る中一向に進まず、日曜日の診療を臨時休業して終日”お勉強”をしてようやく期限内に受講終了しました。
先週、近大マグロで有名な近畿大学の水産研究所において実習を主体とした研修を受けてきました。
少数精鋭、実習内容ごとに一人1匹新鮮な各種養殖魚を提供していただき「解剖学」から実験感染した病魚の解剖、検査等々・・・。朝から晩まで充実した毎日を過ごすことができました。研究所の先生方とスタッフとして研究室所属の皆さんには親切にお世話いただきました。大変勉強になりました!
チャンスがあればいつでも水産、養殖の現場に関与していきたいと思います。

# by pathovets | 2020-11-18 15:46 | トピック