数日前の夜、キャベツの芯を食べた後から「ゲ~ゲ~吐くんです」と飼う主さんから電話がありました。すぐに病院に来るようにお願いし、うちには内視鏡がないためバリウムを飲ませてレントゲン撮影しました。
胃の入り口付近に細長い「物体X」が・・・。私はキャベツの芯と聞いて、キャベツの中心にある茎?の部分だと思い込んでいました。
レントゲンに見えているのは、細長い物体!!! 何これ??? と思いながら
飼い主さんにレントゲンを見てもらいながら話をしていると、キャベツの葉の中心の固いところだと言うことが判明。「なるほど! あそこですね!」ということで物体が「与えたキャベツの芯」と断定。
さ~、内視鏡がない。なるべく手術することなく処置したい。
病院内を宝探しするように何か使えそうなものはないかな~と探したところ大型犬の麻酔で使用する長めの気管チューブがありました。この犬も大型犬だったので十分な食道の太さがありました。麻酔をかけた犬の口から気管チューブを食道に挿入しキャベツの芯を胃の中へ送り込んであげました。
その後、レントゲンで見ると食道にあったものはなくなっていました。麻酔も覚め、何事もなかったように帰ってきました。
ほっとしながら、カルテをかいて寝ることができました。
ワンちゃんたちは結構いろいろなものを丸飲みするので気を付けてくださいね。