春先は狂犬病のワクチンやフィラリア症の予防開始など犬をペットにしている飼い主さんにとっては大事な時期でもあり出費の多い時期でもあります。
フィラリア症は食べやすい予防薬や飼い主さんの意識向上で都市部ではほとんど見なくなった病気と聞いたことがあります。
しかし
私の病院では毎月のように「新規のフィラリア症患者」がやってきます。症状は少し咳が出る程度の軽傷なものから極度に痩せ大量に腹水がたまり動く気力もないような重傷なものまで・・・
予防しておけば・・・と思いますが、病気になるまではなかなか予防をしようと思わないのだと思います。お金がかかることなので飼い主さんの気持ちもわからないこともないのですが、なんとも複雑な気持ちです。
中には最後に1回くらい病院に連れて行けば飼い主さん自身が気持ちの上で”病院には連れて行ってやったんだ。最後はやるだけのことはやってやった”と自己満足というか自分は悪くないんだという感じの方もいます。そんな人の犬を診察するとなんとなくモチベーションが下がってしまいます。
これからペットを飼おうかな!という方がたくさんおられると思います。病気の予防やいざという時の出費をよく考えて飼育してくださいね。決して興味本位や安易に動物を飼わないでください。